スズメの医学部屋

健康を身近にをコンセプトに健康法の情報などを発信しています。

ため息をつくと幸せが逃げるは嘘だった‼︎医学が示す「ため息」の効果

みなさん、こんにちは。

医学大学院生のスズメです。

 

 

夏も終わりに近づき、気温の変動など身体にストレスがかかる時期になってきました。

 

暑いのか肌寒いのかわからないため、服装選びにストレスがかかるなと考えちゃっています。

 

季節だけでなく、現代はストレス社会といわれています。

 

SNSの普及により、簡単に情報が手に入る一方で、ストレスとなる情報もたくさん入ってくるため、困った環境が出来上がってしまいました。

 

それに合わせて、新型コロナウイルスにより、経済情報も不安定で考え事も増えています。

 

 

そんな環境の中だからこそ、ストレスをどのように溜めないかを考えなくてはなりません。

 

 

ストレスは万病につながる恐ろしいものです。

 

 

ストレスの解消法を指導する本も世の中で溢れるほどあるため、どれを実践すればいいのか迷うほどです。

 

 

その状況の中で、今一度考えたいのが「ため息」です。

 

ため息と聞くと、負のイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか。

 

 

ため息をすると幸せが逃げるよ!

 

そんなことを子供の頃から私もいわれてきました。

 

あなたも一度は聞いたことがあるでのはないでしょうか。

 

 

このため息に関する考え方は、日本の美徳として考えられてきました。

 

封建政治が主流であった江戸時代をはじめ、日本の長い歴史に武士の心得として、忍耐することが求められました。

 

男なんだから弱音を吐くな、歯を食いしばれといわれてきたからこそ、その姿が美しく、ドンと構える姿は、弁慶の死に様など多くのお話にも出てきます。

 

確かに我慢することもときには大切なのだと思います。

 

受験勉強や、部活動での練習、仕事上の業務など力をつけるためには我慢する時期が必要です。

 

私も、勉強も部活も我慢する時期がありました。

 

 

ですが、人は弱い生き物です。

 

溜めるにも限界があるのです。

 

 

ストレスがかかる状態が続くと、自律神経の働きに影響が出てきます。

 

ここで、先ほど出てきた自律神経について簡単に説明します。

 

自律神経とは、無意識に関わる神経です。

 

心臓の動き、血管の動き、呼吸も全てが自律神経が制御しており、身体の安定にとても大切な神経なんです。

 

その大切な自律神経ですが、大きく2つに分けられます。

 

一つが、交感神経です。

 

交感神経は、簡単にいうと興奮させてくれる神経と理解してくれれば大丈夫です。

 

戦闘の場面は現代社会には縁遠い感じがしますが、ピンチの時に働くことによって、体を興奮状態にし、すぐに動ける状態にしてくれます。

 

もう一方が、副交感神経です。

 

これは、リラックスさせてくれる神経です。

 

睡眠など、体を休ませる時に働いてくれる神経だと理解してくれれば大丈夫です。

 

これらの神経が交互に働くことによって、体が一定のパフォーマンスをすることができるのです。

 

 

 

話をため息に戻します。

 

ストレスがかかっている状態を想像してください。

 

嫌なことや失敗が続き、緊張する状態が続いています。

 

社会人であれば、上司に仕事でのミスを指摘され、職場の空気も重くなっているとしましょう。

 

学生であれば、部活ではうまくプレーができない状態が続いていたり、勉強では思うように成績が上がらない状態が続いているとしましょう。

 

この状態が続いていると、ストレスを蓄積している状態にあります。

 

ストレスを受けているため、興奮させる神経である交感神経が刺激されます。

 

この交感神経が刺激されている状態が続くと体は戦闘状態であると認識し、血流を上げるために、呼吸を浅くしてしまいます。

 

その結果、体にはストレスが大量に蓄積されてしまうのです。

 

大量に蓄積されたストレスは、体に異常をきたし、最悪の場合、大病を患わせたり、思考が鈍くなることで自殺にまで追い込まれてしまうことがあります。

 

 

例は最悪の場合ですが、そういった状態になる前に、行って欲しいのが「ため息」なのです。

 

 

ため息は言い換えれば、「一息つく」ともいえます。

 

一息という字からもわかるように、ため息は大きく息を一回吐くことです。

 

これだけで、大きく体には効果があります。

 

 

大きく息を吐くことで、浅くなっていた呼吸を整える手がかりとなるのです。

 

 

ため息をつくと、大量に吐かれた空気を吸う必要があります。

 

大量に吸われた新しい空気には、新鮮な酸素が大量に含まれているため、脳や細胞を元気にすることができます。

 

交感神経優位の緊張状態を解いていいのだと体が認識し、リラックスする神経である副交感神経に刺激が変わることで、次第に力を抜いてくれるのです。

 

 

そうすることで、極度の緊張状態が徐々に緩和され、体にいつものパフォーマンスをすることができる余裕が生まれるのです。

 

多くの場合、ストレスをかけすぎると体全体に余裕が生まれません。

 

余裕がなければ、力を出せるものもうまく出せません。

 

だからこそ、ため息をついた方がいいのです。

 

余裕を作り、ストレス状態を解消するために、ため息をつくのです。

 

一息つくことで、必ず変わります。

 

嫌な思考が一旦ストップし、その原因を探ることができる余裕が生まれてきます。

 

 

ただ、人前でのやりすぎには注意してくださいね。

 

不快に感じちゃう人も中にはいるので

 

なので、場所を変えてバンバン吐き出しましょう。

 

 

まとめ

  • ため息をしない環境はストレスが溜まっている状態
  • ため息をすることで呼吸を整える鍵
  • 思考はため息から新しくなる

 

 

 

ストレスを受けている状態が続いていますが、試してみてください。

 

 

ため息から始まる、新たな思考が必ずあなたを救ってくれますよ。

 

 

それでは。