父に「コレステロールってそもそも何?」と聞かれたのでまとめてみた
健康診断において、社会人の多くが気になることの一つに「コレステロール数値」があります。
コレステロールを取りすぎるが故に不健康になることは確かです。
しかし、正しく恐がっているでしょうか?
私は「正しく恐れる」という考えが必要であると考えています。
今日の内容を読むことで、
- 悪玉コレステロールの正体
- 食事の取り方
- 生活習慣の改善方法
を理解することができます。
今日も楽しく学んでいきましょう。
目次
コレステロールってそもそも何?
まずは、コレステロールについて理解しましょう。
コレステロールは、脂質の1種です。
細胞を包む細胞膜の構成をする材料の一つで、細胞の維持には欠かせません。
また、男性ホルモンや女性ホルモンをはじめとするホルモンの産生や胆汁の産生に貢献しているため、体内の環境を維持することにすごく大切なホルモンです。
血中は水分が多いため、脂質であるため混ざることができませんが、リポタンパク質という形で血中に混ざっています。
コレステロールの摂取は、食事と肝臓の3:7の割合で行われています。
また、コレステロールは、
①善玉コレステロール(HDL)
②悪玉コレステロール(LDL)
2つに分けられます。
ここについて多くの方が知っているのではないかなと思います。
善玉コレステロールは血中の回収に働いており、
回収されたコレステロールは、肝臓へと運ばれます。
この中で、悪玉コレステロールは、血中にありすぎると、善玉コレスてロールが回収しきれず、問題を起こしてしまいます。
コレステロールは、細胞やホルモン、胆汁の産生と大きく働きが全身に働くために、血中に流れています。
そのため、大量に血中にあり、回収されていなかった場合、血管の壁側(内膜)に入ります。
この時、マクロファージという白血球の一種が反応します。
白血球ですから、コレステロールを食べちゃいます。
その状態が続くと炎症を起こしてしまいます。
炎症が続いてしまうわけですから、血小板も働いたりして、血栓が形成されます。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞など大きな疾患に起きる可能性が高まってしまうのです。
このような疾患に繋がる根本の原因は、悪玉コレステロールがありすぎてしまうことですが、なぜ起きてしまうのでしょうか。
コレステロールが多くなりすぎる原因
昔の日本人は痩せ型の体型が多かったといわれています。
もちろん、今より食事が裕福ではなかったため、その体型があったのかもしれませんが、原因としてあげられることに、食の欧米化が挙げられます。
昔の日本人は食事を作ることにたくさんの時間を使ってきました。
鰹節や煮干しを使って出汁をとるといったことは最たる例でしょう。
しかし、多くの人が仕事への熱意を向けた結果、食事を手頃に早く取れることが好まれるようになりました。
マクドナルドやケンタッキーをはじめ、ファストフードが広がりましたし、コンビニ弁当など簡単に食事を済ませられる環境ができたのです。
コンビニ弁当は特に、ふかふかにするために大量の油がお米に使われているともいわれています。
もちろん、これは食事を美味しくするための企業努力ではありますが、食事の質においてはかなり落ちてしまいます。
本来体調に合わせて自分の食事を決めていくことがいいのですが、最近の社会環境から考えても難しいのでしょう。
一汁三菜といった食文化がせっかくあるのにと思ってしまいます…
では、どのように改善していくといいのでしょうか
一緒に考えていきましょう。
好ましい食事とは
好ましい食事とはどういったものなのでしょうか
簡単に結論から述べるのであれば、状況に応じた食事をとることです。
状況といわれても漠然としていますよね。
この状況とは、自分の体のことです。
自分が下痢の時、食事を変えていますか?
便秘なら?肌荒れの時は?貧血気味の時は?風邪気味の時は?
イジワルはここまでにして、多くの人に当てはまることとして、食事を変えていません。
しかし、体に症状として出てきているにも関わらず、食事を変えることは一切していないのが現状です。
下痢気味の人は、通常よりも水分が出てしまうので、スポーツドリンクなど体に水分が吸収しやすいものを飲むなどの対応が必要ですし、それに合わせてコンニャクを始めとした食物繊維を多く含んだ食品を多くとる必要があります。
例を挙げればキリがないので、別の機会に譲りますが、状況に合わせて食事を変えていくことが本来のあるべき姿なのです。
もし、自分の体から何も症状として出てきていない場合は、その状況を維持、更なる向上が望める食事に変えていくことが必要となります。
食事を自分の状況に合わせて取ることは難しいと思われるかもしれません。
仕事などに多くの時間が取られてしまうことが主な原因でしょう。
日本人の多くは、残業することが当たり前になっており、帰ると体はクタクタですから、食事への配慮が薄れているのが現状です。
残業時間を給料に最初から含まれている悪質だとしかいいようがありません。
残業が続けば睡眠を優先しようと、食事を済ませてすぐに就寝…なんてことも多くあります…
こういった職場環境を如何に帰るかが必要だと言えます。
食事を変えていくと同時に働き方も変えていくことがベストだということを理解していただけたでしょうか。
ではまとめです。
まとめ
- コレステロールは、体内環境の維持という大切な一役をになっている。
- 悪玉コレステロールの数値上昇は大きな疾患に繋がる
- 食事の欧米化を止めて、状況に応じた食事を心がける
- 食事の取り方と同時に働き方も改めた方が体のためである
いかがだったでしょうか。
悪玉コレステロールと聞くと、体に悪いことをしているのかと思ったら、脂質を運んでくれる大切なものだということが理解していただけたのではないでしょうか。
何事もちょうどいい塩梅が大切なんです。
また、食事以外にも働き方の改善も重要であることも理解していただけたら幸いです。
周りの顔などどうでもいいことが多いです。
順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、心技体という言葉よりも、体技心が本来人間として大切だと述べています。
健康な体だからこそ、十分な技術を発揮することができ、その結果自信へとつながります。
その自信はさらに体へと…
このループを作ることが大切だという考えです。
私もそのように思います。
体がついてこなければ何も意味がありません。
体を労ることを忘れずに生活を送っていきたいですね
それでは。