スズメの医学部屋

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将来ぎっくり腰になるのが怖いので予防・対処法をまとめてみた

 

先日、知り合いの方がぎっくり腰になってしまいました。

 

あまりの激痛でしばらく動けなかったようなのですが、「君も将来なるかもしれないから気を付けて...」なんてことを顔面が真っ青の人に言われるとめちゃくちゃ怖くなりました。

 

もちろん、医学についてある程度精通しているので、予防策については理解しておりますが、なんとなく怖くなったので、最新の研究からぎっくり腰の予防策についてまとめようと思います。

 

決して他人ごとではありません。

 

コロナの影響で、在宅での仕事が増えた方は多いと思います。

 

在宅では、移動時間がない分、ぎっくり腰になりやすい状態を作っていまっています。

 

ぎっくり腰は人のQOL(生活の質)大きく低下させるので、かかった期間に楽しめたはずの時間が取れないなんてこと、嫌ですよね...

 

このブログを読むことで、

  1. ぎっくり腰の原因
  2. ぎっくり腰が厄介な理由
  3. ぎっくり腰の予防方法
  4. ぎっくり腰になった時の対処法

 

を理解することができます。

 

しっかり今日も一緒に学んでいきましょう!

 

 

目次

 

 

ぎっくり腰ってどうしてなるの?

 

ぎっくり腰を医学の世界では「急性腰痛」といいます。

 

急性なので、急に腰に激しい痛みが走るといった感じです。

 

多くの人はその痛さで動けなくなることが多く、かなりきつい状態となってしまいます。

 

ぎっくり腰の主な原因には、連続した同一姿勢、つまり同じ姿勢を取り続けていることが挙げられます。

 

例えば、長時間座りっぱなしだったり、寝返りをうたずに同じ姿勢で寝てしまっていたり、などが挙げられるでしょうか。

 

特に、PC作業が多い社会人にとって、長時間に及ぶ作業はぎっくり腰を誘発する環境を自らつくっているといわざるを得ません。

 

この原因を読んで、「やばいなー、最近多いよな...」と思った人もいるんじゃないでしょうか。

 

なぜ、長時間の同じ姿勢が悪いのかを理解するために、腰の構造について少しみていく必要があるので、少し説明していきまね。

 

腰は、腰椎(ようつい)という骨が5個並んでいます。その間には、骨同士のクッションとなる椎間板(ついかんばん)があります。

 

また、骨同士の調整をする椎間関節(ついかんかんせつ)があり、これらの骨や関節、クッションがあることで腰をスムーズに動かすことができるのです。

 

この骨や関節以外に筋肉も間接や骨、臓器に合わせて筋肉があります。

 

これが大まかな腰の構造となります。

 

話をぎっくり腰に戻しましょう。

 

長時間同じ姿勢を続けてしまうと、①椎間板に圧力がかかり、②骨同士を関節の力でつなぐ役割を持つ関節包が変化してしまいます。

 

それにより、③椎間周りの動きが制限され、④腰回りの筋繊維がむくむことで、⑤腰の動きが不十分となってしまうのです。

 

その⑥不十分な状態で動くことで、筋肉が痛み、炎症を起こすことで痛みとして体に現れるわけです。

 

この①から⑥がぎっくり腰の流れになります。

 

また、腰回りはたくさんの臓器があるため、臓器を動かす神経がたくさん通っています。

 

その神経が腰全体へ痛みの信号が伝える為、動けないほどの痛みとなるわけです。

 

 

ただ、ぎっくり腰の厄介なところは、ぶり返しやすいということ...

 

では、なぜぎっくり腰はぶり返しやすいのでしょうか。

 

 

ぎっくり腰がぶり返しやすい理由

 

痛い思いをして、もう二度と...と思っていてもぶり返してしまう時があります。

 

その原因は、何かというと、脳の反応するレベルが下がってしまうためです。

 

そのため、たとえ以前はぎっくり腰にならなかったレベルの負荷であっても、反応レベルが下がっていることによって反応をしやすくなってしまっているのです。

 

 

では、こんな厄介なぎっくり腰になってしまった時の対処法は、どのようにすればいいのでしょうか。

 

一緒に考えていきましょう。

 

 

ぎっくり腰になった時の対応方法

 

ぎっくり腰になった場合、まず痛くない姿勢を探しましょう。

 

ここに関しては痛いのはしょうがないことなので、まずは痛くないところを探すことが先決です。

 

次に行って欲しいことが、休息を取りながら30分おきに姿勢を変えていくことです。

 

ぎっくり腰になってしまったことで、動かすと痛さがでてきてしまうため多くの人が動くことを嫌がってしまいます。

 

その結果、他の部位でも先ほど説明した同じ姿勢を長時間とることとなり、別の部位で炎症が生じてしまう可能性があります。

 

そうならない為にも、30分ごとに姿勢を変えていく意識をしましょう。

 

また、高齢者がぎっくり腰になった場合、大幅な行動制限が起きてしまう為、QOL(生活の質)の低下が大いに考えられます。

 

もし、両親や祖父母がぎっくり腰になった場合は、できるだけ動くように促してあげてくださいね。

 

ただ、無理をする、させることは好ましくありません。

 

苦痛に無理を打つことはよくありませんので、ご注意ください。

 

では、予防策としては何があるでしょうか。

 

一緒に考えていきましょう。

 

ぎっくり腰の予防策

 

ぎっくり腰の予防策としては、

 

  1. 同じ姿勢を長時間行わない
  2. 腰を支える筋肉である腹筋を鍛える
  3. バランスボールなどで腰回りを強化する

 

です。

 

特に、姿勢に関しては何度も出てきていますが、

 

長時間同じ姿勢を取らないということだけでも心がけてください。

 

 

では、今日のまとめです。

 

まとめ

  • ぎっくり腰の原因は長時間にわたっての同じ姿勢をとっていたから
  • 腰回りの動きが不十分により筋肉が痛、炎症としてぎっくり腰が出てしまう。
  • ぎっくり腰がぶり返す理由は、脳の反応レベルが落ちてしまったから
  • ぎっくり腰の予防は、①こまめな姿勢の変化 ②腹筋やバランスボールなどで腰回りを動かす

 

どうでしたでしょうか。

 

年を取ったらなりやすいと言われるぎっくり腰ですが、これは今の環境下では年齢関係なく起こりうると言われています。

 

こまめに休憩などを取っていきながら体に気を付けてください。

 

無理はなさらないようにしてくださいね。

 

それでは。